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なごやの大地を学ぶ会会報(no.38)

同じ時代や同じような特徴を持つ岩体を区分して名づけることがあります。愛知県では,南から,秩父帯,三波川帯,領家帯,美濃帯に分けられます。美濃帯はまとめて,丹波-美帯-足尾帯と呼ぶことが増えています。秩父帯は丹波-美濃帯と一連のものという考えがあります。領家帯は,美濃帯の岩石が変成を受けた部分で,北側は徐々に丹波-美濃帯に移り変わっていきます。三波川帯と四万十帯(北帯)は一連のものかもしれません。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.37)

時間はインフレーション*(ビッグバン)からはじまったといわれます。暦に関わるものとして「時」があります。三次元生物である人間は時間を感知できませんので天体を目印にして利用してきました。現在はより正確な「時」を目指して研究が進んでいます。うるう秒の停止,「1秒」の新しい定義などが検討されています。
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なごやの大地を学ぶ会会報no.36    2024/1/1

今号は「暦」の話です。今年はうるう年です。暦は主に農業のためにつくられました。最初の暦は 1 年が 10 か月で,残りの 2 か月は農業ができないため日にちがなかったそうです。また,暦は,為政者にとって支配の正当性を示すための重要な行為でもありました。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.35)

新生代は哺乳類の繁栄した時代です。哺乳類は単孔類を除くと,有袋類と有胎盤類に分かれます。哺乳類は母体内で子どもを成⾧させてから産み落とす方法を獲得しました。一回に産まれる子供の数は減りましたが,子の生存率は上がりました。単孔類は卵で産みますが,有袋類は子どもを未熟児で産んで,その後,腹にある袋に移して育てます。人類は地球以外の天体にも進出し,その形態も変化する予測がされています。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.34)

顕生代はさまざまな生物が出現し,繁栄,衰退,絶滅を繰り返します。したがって,主に生物の盛衰に関する話題が中心になることが多いです。私たちにつながる多くの出来事がありますが,今回は「大量絶滅」・「植物の進化」・「恐竜」・「両生類・爬虫類・哺乳類の形態変化」について紹介します。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.33)

原生代の終わりころには〝生き物らしい”生物が登場します。エディアカラ生物群という,軟体で,足も歯も眼もありません。その後,古生代カンブリア紀に入ると,一斉に多細胞動物が出現します。まずはSSFと略される小型の骨格の化石が,そして続いて,現在の生物では見られない形態を持ったバージェス動物群と呼ばれる,生き物たちが出現します。カンブリア紀初期の急激な生物の出現をカンブリア爆発と呼びます。海水中に誕生した生物はやがて上陸に向けて様々な機構を作り出していきます。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.32)

生物が誕生して生息するためには,液体の水の存在が不可欠と考えられています。地球はそのための条件をクリアした惑星です。生命とは何かという明確な定義はありませんし,どのようにして生物が誕生したのかはわかっていませんが,非生物から生物が生まれたの...
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.31)

地球ができてからの 46 億年の歴史の中で,先カンブリア時代と呼ばれる時代はそのほとんど(88.3%)を占めます。その時代の様子を伝えるものはほとんどなく不明な部分が多いですが,海洋の形成,大気中のCO2の減少や酸素の発生などがありました。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.30)

恒星は集団をつくる傾向があります。「天涯孤独の星」というのはほとんど存在しないようです。前号で紹介したように,宇宙の誕生から数億年後に恒星は誕生したようです。今回は恒星の誕生から地球の形成までの話です。
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なごやの大地を学ぶ会会報(no.29)

私たちの住んでいる大地の生い立ちを,グンとさかのぼっていくと宇宙の形成につながります。宇宙の誕生のしくみは,まだ未知の部分がたくさんあります。今回は宇宙の誕生のころの様子の話です。