記事044 鳴沢の滝へ行ってきました

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梅雨の晴れ間に鳴沢の滝へ行ってきました。鳴沢の滝は、新城市の最北端の国道420号線(と473号線の並走)と県道35号線が交わるところにあります。ちょうど鳴沢橋の真下です。橋の南詰めの手前から喫茶店の看板のある道を下へ降りると公衆トイレ(鳴沢苑跡)のある広い駐車場があります(図1)。そこから先はトイレに張り付けてある案内図を見ると滝までの道がわかります。作⼿守義を流れる当⾙津川にかかる滝で,落差は約15m あります。地質図から見ると断層が走っており(図2のA地点付近の赤丸),その影響が推測されます。いつでも⽔量が多く,見学した日も雨上がりもあって水煙が立っていました(図3)。南設楽郡誌によると,鳴沢の滝は3段で構成されており,1の滝、2の滝の高さは各6mで,約20m離れており,2の滝から数m離れて3の滝があるそうです(原本は見ておりません)。橋の下に見られる滝は3の滝です。滝をつくる岩石はやや暗い⾊をした中粒の⾓閃⽯⿊雲⺟トーナル岩で神原トーナル岩(花崗岩の仲間)とよばれます(図4)。地質図から見ると守義-三都橋断層が走っており,その影響が推測されます。
昔は()(たき)(おお)(たき)と呼ばれており,その後、 鳴狭なるさの滝→ 鳴沢の滝と名前が変わってきたそうです。参河国名所図会(中巻)に大滝として図(図7)と簡単な説明があります。新城市指定名勝でまた,新城市地質百選にも取り上げられています。最近ではTVでも紹介されました。
橋の上からのぞくと滝つぼが見られます(図5)。現在の滝つぼのほかに,以前の滝つぼが下流側に2つ見られます。このことから滝が侵食によって上流側に後退していることがわかります。滝壺の深さは不明ですが、「滝から落下した材木が水面に出てくるまでに時間がかかるということから、かなり深いことが推測される」といわれています。鳴沢の滝から50 m下流に⾏った地点の河床では、神原トーナル岩を貫く三都橋花崗岩の岩脈を観察することができるそうですが,水量が多く見つけられませんでした。

図1 位置図   地理院地図に加筆
図2 周辺地質図 (鈴木・森下2015を改)
図3 鳴沢の滝
図4 神原トーナル岩
図5 鳴沢橋の上から見た滝つぼ
図6 掲示されていた説明写真
図7 大滝(鳴沢の滝)参河国名所図会を改  

引用文献
鈴木和博・森下泰成,2015,新城市守義-設楽町
  の昔の地震断層.鳳来寺山自然科学博物館
参河国名所図会,中巻

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