会報

なごやの大地を学ぶ会会報(no.33)

原生代の終わりころには〝生き物らしい”生物が登場します。エディアカラ生物群という,軟体で,足も歯も眼もありません。その後,古生代カンブリア紀に入ると,一斉に多細胞動物が出現します。まずはSSFと略される小型の骨格の化石が,そして続いて,現在の生物では見られない形態を持ったバージェス動物群と呼ばれる,生き物たちが出現します。カンブリア紀初期の急激な生物の出現をカンブリア爆発と呼びます。海水中に誕生した生物はやがて上陸に向けて様々な機構を作り出していきます。
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久しぶりの根尾谷断層

学会の巡検で久しぶりに根尾谷断層を見学しました。根尾谷断層は基本的に左横ずれ断層です。多くの写真の紹介や,調査報告が出されています。私が気に入っているのは,岩波書店から出された「大地の動きをさぐる(杉村 新,1973)」です。白黒写真ですが,今では見ることのできない貴重な写真も多く載っています。
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石油井の(油坪)の見学

日本では石油のほとんどを輸入に頼っていますが,新潟県,秋田県などから現在も採油しており,かつて採油していた油坪も何カ所か残っています。新潟県胎内市,新潟市秋葉区を訪ねてみました。
会報

なごやの大地を学ぶ会会報(no.32)

生物が誕生して生息するためには,液体の水の存在が不可欠と考えられています。地球はそのための条件をクリアした惑星です。生命とは何かという明確な定義はありませんし,どのようにして生物が誕生したのかはわかっていませんが,非生物から生物が生まれたの...
会報

なごやの大地を学ぶ会会報(no.31)

地球ができてからの 46 億年の歴史の中で,先カンブリア時代と呼ばれる時代はそのほとんど(88.3%)を占めます。その時代の様子を伝えるものはほとんどなく不明な部分が多いですが,海洋の形成,大気中のCO2の減少や酸素の発生などがありました。
会報

なごやの大地を学ぶ会会報(no.30)

恒星は集団をつくる傾向があります。「天涯孤独の星」というのはほとんど存在しないようです。前号で紹介したように,宇宙の誕生から数億年後に恒星は誕生したようです。今回は恒星の誕生から地球の形成までの話です。
会報

なごやの大地を学ぶ会会報(no.29)

私たちの住んでいる大地の生い立ちを,グンとさかのぼっていくと宇宙の形成につながります。宇宙の誕生のしくみは,まだ未知の部分がたくさんあります。今回は宇宙の誕生のころの様子の話です。
資料

資料 日本のジオサイト

石川県白山市を中心とする,白山・手取川ジオパークは2023年5月に世界ジオパークに認定された。この地域では,大規模な地すべり,桑島化石壁,手取渓谷,手取川扇状地など,興味深いものが多くみられる。
会報

なごやの大地を学ぶ会会報(no.28)

9月は台風シーズンです。古くから日本人は嵐(台風)の被害と恩恵を受けてきました。海面水温が高い熱帯の海上で発生する熱帯低気圧が,さらに発達して日本付近にきたものを台風と呼びます。今回は台風と近年よく使われる「線状降水帯」の話です。
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白山手取川ジオパークへ行ってきました

白山手取川ジオパークが日本の10か所目となるユネスコ世界ジオパークに認定されました。今回,白山手取川ジオパークの方と,国交省の方の案内で,ジオパークを見学できました。 主なものは,手取川扇状地,桑島化石壁,白山南西の甚之助谷などの地すべり地帯の見学です。