会報 なごやの大地を学ぶ会会報no.42 名古屋周辺の鮮新-更新統は東海層群と呼ばれます。砂礫層,砂層,シルト層,亜炭層,火山灰層層などが見られます。層序のわかりにくいところが多い地層です。湧水湿地が多く見られます。植物の世界ではこの地域の固有種が多くみられる東海丘陵要素植物群が有名です。 2024.04.04 会報
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.41) 愛知県内の中新統には,設楽層群,師崎層群のほか,作手層,岡崎層群,品野層と呼ばれる地層があります。設楽層群上部の南設亜層群を除いてこれらの地層群は,地層が薄く,層相が大きく変化し,著しい 褶曲構造がない,凝灰質などの特徴があります。 2024.03.15 会報
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.40) 愛知の大地のなりたち10 新生代 愛知県周辺に広く分布する領家花崗岩類が固まった深さは数km程度で,侵食によって比較早い時期に地表に顔を出し,愛知の大地をつくっていたようです。日本海拡大以前には日本列島となる地域は,ユーラシア大陸の沿海州に... 2024.03.14 会報
記事 岐阜県の美濃加茂~可児周辺の中村層 その1 岐阜県美濃加茂市と可児市の境を流れる木曽川河原には主に瑞浪層群中村層がみられます。太田橋付近の中村層中には,脈状岩石が見られます。2020年,その成因に熱水流体の存在が提唱されました。さらに,2023年に樹幹化石の林床から,ウリノキモドキという熱帯性の植物の仲間の葉ばかりが集まっているのが報告され話題を呼んでいます。 2024.02.22 記事
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.39) 20240215 愛知県の大半を占める基盤岩類は領家帯と呼ばれます。白亜紀の花崗岩類と,それによって広域の高温低圧型(接触)変成作用を被った領域です。領家花崗岩は新期花崗岩と古期花崗岩に分けられてきましたが,両者に大差はなく,その年代は 85~100Ma に収まり,変成年代もこの範囲にあると考えられています。花崗岩類には,花崗岩,花崗閃緑岩,トーナル岩が見られます。愛知県内の領家変成岩には,変成温度の分布が南北で非対称という特徴があります。 2024.02.21 会報
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.38) 同じ時代や同じような特徴を持つ岩体を区分して名づけることがあります。愛知県では,南から,秩父帯,三波川帯,領家帯,美濃帯に分けられます。美濃帯はまとめて,丹波-美帯-足尾帯と呼ぶことが増えています。秩父帯は丹波-美濃帯と一連のものという考えがあります。領家帯は,美濃帯の岩石が変成を受けた部分で,北側は徐々に丹波-美濃帯に移り変わっていきます。三波川帯と四万十帯(北帯)は一連のものかもしれません。 2024.02.04 会報
記事 “牛川人”の化石 2024年1月24日の新聞に“牛川人”の記事が載ってました。1957年と1959年に豊橋市牛川町の鉱山から1片ずつ見つかった骨で,当時は「国内最古の人骨」として,日本史の教科書にも掲載されました。2001年ころから人骨ではないと指摘されていましたが,2022年頃からクマの化石と考えられるようになりました。 2024.01.25 記事
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.37) 時間はインフレーション*(ビッグバン)からはじまったといわれます。暦に関わるものとして「時」があります。三次元生物である人間は時間を感知できませんので天体を目印にして利用してきました。現在はより正確な「時」を目指して研究が進んでいます。うるう秒の停止,「1秒」の新しい定義などが検討されています。 2024.01.25 会報
会報 なごやの大地を学ぶ会会報no.36 2024/1/1 今号は「暦」の話です。今年はうるう年です。暦は主に農業のためにつくられました。最初の暦は 1 年が 10 か月で,残りの 2 か月は農業ができないため日にちがなかったそうです。また,暦は,為政者にとって支配の正当性を示すための重要な行為でもありました。 2024.01.01 会報