庭できれいな花を見ました。調べてみると,臭い花と有害な?外来種でした。

ヘクソカズラ(Paederia scandens):アカネ科ヘクソカズラ属
つる性多年草で中心部が赤紅色の白い小花を咲かせます。葉や茎など全草を傷つけると,悪臭を放つことから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名があります。実際に葉をもんで匂いをかいでみましたがさほど強烈な悪臭は感じられませんでした。しかし,世界各地ではSkunk vine(スカンクの蔓),鶏屎藤などと呼ばれています。日本の在来種で根も薬用で,果実には抗菌作用のある成分が含まれているそうです。皮膚疾患や下痢止めや利尿剤に使われ,花言葉では「誤解を解きたい」「意外性のある」という意味があるそうです。

ランタナ(Lantana camara):クマツヅラ科
中南米が原産の常緑の小低木です。鮮やかな色の花をつけ,その色が次第に変化することから和名ではシチヘンゲ(七変化)と呼ばれます。果実は黒い液果(ウメやブドウなどのように果皮の一部が水分を多く含んだ肉質または液質になっている果実)で,種子に有毒物質であるランタニンを含むため,口にすると嘔吐や腹痛などを発症する恐れがあるといいます。茎には細かいとげが密生し,葉は対生(茎の同じ節から2枚向かい合ってつく)で表面がざらつきます。繁殖力が強く除去しにくいため,環境省の「生態系被害防止外来種リスト」に掲載され,世界の侵略的外来種ワースト100に選定されているようです。隣家から塀越しに花の咲いた枝が侵入しています。
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