降 雪
雪は,災害をもたらすことがありますが,見慣れないものにとって雪景色は魅力的なものです。雪と言えば結晶の美しさは格別です。雪の研究者に,「雪は天からの手紙」という言葉で有名な中谷宇吉郎氏がおられますが,彼は弟子の方たちに「自然を見てその美しさに感動しないような人は,研究をやめたほうがいいです。自然の美しさに感動することが研究の原動力ですから。」と言っていたそうです。素敵なことばですね。雪の結晶を見るには顕微鏡があった方が便利ですが,顕微鏡が日本に輸入されたのは1750年ごろで,1781年には日本最初の木製顕微鏡が小林規右衛門さんという方によってつくられていたそうです(この顕微鏡は京都にある島津製作所創業記念資料館に展示)。今回は,なぜ,いろいろな形の雪の結晶があるのか,日本海側の地域が世界でも有数な豪雪地帯なのかを中心とした話です。
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