なごやの大地を学ぶ会会報(no.49)

会報

              安定同位体の利用

原子核は陽子と中性子からできていますが,同じ陽子数でも中性子の数が異なり,重さ(質量)が異なるものがあります。これを同位体といいます。同位体には,不安定で時間が経つと放射能を発して,中性子を放ち,原子番号が変わってゆく,放射性同位体と,安定して存在する安定同位体があります。生体を構成する諸元素中に微量に含まれる安定同位体(13C,15N,18O)を通して生体成分を調べると,食物の生産地や動物の食生態,生活歴などが見えてきます。安定同位体の含有量を調べることにより,食品生産地の偽装などを見破ることができるようになってきています。

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