工事現場の露頭  東郷町

記事

♯東郷町  #矢田川層高針部層  #矢田川層日進部層  #東海層群

都市部周辺では大きな露頭(崖)を見ることができるのは大規模な工事の時くらいです。でも工事中は中に入ることがむつかしいですし,工事が終わると露頭はコンクリートなどに覆われてしまいます。したがって,よい状態の露頭を見つけるのは地元の方からの情報がとても大切です。
 名古屋の東方地域では宅地造成,道路工事などで出来た露頭が時折見られます。東郷町春木の住宅開発地で細礫を含む砂層と白色シルト層が見られました(図1)。矢田川層高針部層と思われますが,高針部層のシルト層は色が濃い(緑青色)ものが多いのが特徴とされます。砂層は石英の目立つ花崗質の粗砂です(図2)。粘土の部分もありますが,火山灰層の風化したものかもしれません。
 図3は東郷町と名古屋市の境界付近の道路工事の露頭です。この日は工事が休みのため近くで観察できました。矢田川層日進部層で砂層・砂礫層・シルト層の不規則な互層となっています。

図1 東郷町宅地造成地 高針部層
図2 粗砂
図3 東郷町道路工事 日進部層

コメント

タイトルとURLをコピーしました