行ってきました 岐阜県郡上市和良町

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郡上市和良町は和良石わらいしと呼ばれる良質の石材を産出します。和良石は濃飛流紋岩類の一つで建材などに広く利用されています。新鮮な割れ目は青灰色(石目いしめ以外で割れたときだそうです)をして小さな石英粒を多く含んでいます。火砕流堆積物である溶結凝灰岩で,均質な岩石でとても硬いものです。愛知県内でもデンパーク,中部国際空港,2005年の愛知万博会場など多くの場所で使われています。採石場は径が1mにもなる巨大な柱状節理となっており,採石したものも平らな面と角ともっていることが特徴です。以前訪れたときは,社長の林さんがみえていろいろお話を伺うことができましたが,今回は作業場も無人でした。
濃飛団研の研究によれば,6回あった活動期のうちの高樽たかたる火山灰流シートと呼ばれる広範囲に厚く堆積した岩体だそうです。およそ7000万年前に100-200万年間ほどの短期間に起きた火砕流という考えもあります(星ほか,2016)。
※濃飛流紋岩類:恵那山付近から岐阜県白川村地域にいたる広大な地域に分布する火山岩体で,巨大な陥没盆地をつくって,その中に大規模な火砕流による堆積物が厚く堆積しています。溶結凝灰岩は噴火によって空中に放出された火山灰や軽石などの噴出物が地上に降下した後に,噴出物自身が持つ熱と重さによってその一部が融けて圧縮されてできた凝灰岩の一種で堅固な岩石です。風化を受けると円くなりやすく,石垣やかつては“漬け物石”につかわれていました。

#岐阜 #和良 #濃飛流紋岩 #溶結凝灰岩 #柱状節理

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