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記事024     足助断層と花崗岩

先日,酒呑(しゃちのみ)ジュリンナ遺跡を訪れる際に,地質図を眺めてみました。この地域は領家花崗岩類の伊奈川花崗岩が分布しており,その特徴から塊状岩相かいじょうがんそう(図1の濃赤色部)と片麻状斑状岩相へんまじょうはんじょうがんそう(図1の淡...
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記事23 名号岩

豊田市加茂川町川向に「名号岩」があります。かつての加茂郡と額田郡の境界を流れる郡界川に沿った道沿いの露頭(伊奈川花崗岩)に山下現有(元浄土宗管長・知恩院門跡)の書から「南無阿弥陀仏」と刻まれています。
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記事22   日進市いなり山の地層

日進市いなり山では,東海層群矢田川層高針部層が見られます。亜炭層が3枚以上観察できました
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岐阜県の美濃加茂~可児周辺の中村層 その1

岐阜県美濃加茂市と可児市の境を流れる木曽川河原には主に瑞浪層群中村層がみられます。太田橋付近の中村層中には,脈状岩石が見られます。2020年,その成因に熱水流体の存在が提唱されました。さらに,2023年に樹幹化石の林床から,ウリノキモドキという熱帯性の植物の仲間の葉ばかりが集まっているのが報告され話題を呼んでいます。
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“牛川人”の化石

2024年1月24日の新聞に“牛川人”の記事が載ってました。1957年と1959年に豊橋市牛川町の鉱山から1片ずつ見つかった骨で,当時は「国内最古の人骨」として,日本史の教科書にも掲載されました。2001年ころから人骨ではないと指摘されていましたが,2022年頃からクマの化石と考えられるようになりました。
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知多の地層を見てきました

南知多町内海の北には大きな露頭が連続しているのが見られます。その丘陵の頂部が平らに削られているところがあります。師崎層群内海層の最上部とその上に載る豊丘層の不整合部分です。豊丘層の最下部が取り残されている様子が見られます。連続露頭に近づくと師崎層群内海層の砂岩泥岩互層がよく見られます。
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記事19 新潟県新津周辺の石油井・オイルサンドの露頭見学

新潟市秋葉区(新津地域)では,明治以前から原油採取が試みられており,明治末には産油量日本一でした。現在,その遺構群は,「石油の里公園」として整備されています。金津層の砂岩泥岩互層の露頭では,含油層となっている砂岩層も見ることができます。また,新津油田発祥の地と伝わる油井も見学できます。最近では、石炭・石油はともに植物に由来する堆積性の有機物が主な根源物質であるとする考えが有力です。
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花崗岩中の暗色包有岩

花崗岩中の暗色包有岩を久しぶりに見てきました。ゼノリスと呼ばれていたものの多くはマグマの混合によってつくられた暗色包有岩のようです。断面が丸い形のものや,細長く伸びたものも多く,暗色包有岩は流体の状態で起きたようです。
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佐渡の小判(金)を陸揚げした出雲崎町

佐渡金山の小判(金・銀)を陸揚げした新潟県出雲崎町の地には碑が立っています。出雲崎町は石油の産出でも有名で,それに関連した施設もあります。
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久しぶりの根尾谷断層

学会の巡検で久しぶりに根尾谷断層を見学しました。根尾谷断層は基本的に左横ずれ断層です。多くの写真の紹介や,調査報告が出されています。私が気に入っているのは,岩波書店から出された「大地の動きをさぐる(杉村 新,1973)」です。白黒写真ですが,今では見ることのできない貴重な写真も多く載っています。