タツノオトシゴ(竜の落とし子)は,熱帯~温帯の浅い海に生息するトゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属 Hippocampus に分類される魚です。メスがオスのお腹にある育児嚢に産卵し,そこで受精します。オスは育児嚢で卵を守り,オスが「出産する」ように稚魚を産出することでも有名です。体は鱗が変化した環状の硬い甲板に覆われ凹凸があり,口は小さく管状の吻が前方に突き出ていて馬の様だということで,Seahorseとも呼ばれます。尾鰭はありません。肉食性で,魚卵,小魚,甲殻類などの小型の動物プランクトンやベントスを吸い込んで食べるそうです。オーストラリアでふと立ち寄ったタツノオトシゴの養殖場(水族館?)で大きな水槽中に何百というタツノオトシゴの稚魚が泳いでいるのは驚きでした。そこで購入したタツノオトシゴを撮ってみました。雌雄の区別はお腹の形でわかるということで,お腹のカーブがゆるやかなのがオス(育児嚢を持つ),臀ビレが見え,お腹が少し丸くふくれているのがメスだそうです。図1がメスで図2・図3がオスかなと思います(間違いの時は教えていただけると幸いです。)。
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