初夏の花と海の生物

雑記

6月21日に,南知多町片名の長谷崎周辺の地層を見てきました。地層は私の決めた「愛知のジオサイト100」で紹介することにして,ここでは休憩がてら観察した海岸の生物の紹介です。大潮の干潮時です。生物の名前は例によって自信はありませんので,間違っていたら教えてくださると嬉しいです。

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ヒザラガイ
多板綱で,ヒザラガイ類として知られています。扁平な体で、背面に一列に並んだ曲がった板状の8枚の殻を持っています。すべて海産で,多くは草食性で付着藻類を食べるものが多いそうです。剥がしてやると丸まります。

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イワガキ
イタボガキ科で食用になります。主に方解石からなる殻を持ち,左殻を岩や他の貝の殻など硬いものにくっつきます。形がやや不定形のため種がわかりにくく,これもマガキかもしれません。

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イシダタミ
Monodonta confusa は,古腹足目ニシキウズ科に分類される巻貝です。潮間帯から潮下帯の岩石などに付着しており,巻貝としては速い動きをするとされます。潮が引いている間はじっと乾燥に耐えています。

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ヤッコカンザシPomatoleios kraussii
多毛綱カンザシゴカイ科の環形動物で,ゴカイの仲間です。潮間帯の岩床に群生し,棲管は青色です。
化石のヤッコカンザシは当時の海岸線を示すため,地殻変動(土地の隆起)の推定などにも使われています。

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タテジマイソギンチャク
最大で体長(触手を除いた体の長さ)は 2~3cm程度の小さなイソギンチャクで,数多く見られました。体には縦方向に走るラインが数~十数本あります。

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マメコブシガイ
小柄なカニで,2cm程度の大きさです。甲羅は丸っこくて背面に盛り上がっています。歩くときには前に進むめずらしいカニで,歩く速度はゆっくりです。

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ゴカイの糞塊と卵
ゴカイは雑食性で小さな動物や海藻を食べるほか,砂粒を飲み込み,表面についている微小生物を消化します。ひも状のものは,糞で糞塊と呼ばれます。丸いクラゲ状のものは,ゴカイの卵と思います。

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ハマナデシコ Dianthus japonicus 
ナデシコ科ナデシコ属の多年草で,海岸の崖や砂地に生育します。栽培されているものかもしれません。花期は6-11月で,茎の頂上にぎっしりと着きます,花弁は紅紫色で長さ6-7mmの倒3角形です。

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ムラサキカタバミ Oxalis corymbosa
畑地,樹園地,路傍,荒地,庭などよく見かけるものです。花弁は5つで,多年草です。

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セイヨウタンポポTaraxacum officinale 
キク科の多年草で,日当たりが良い平地でよく見かけるものです。茎の頂部に鮮黄色の(頭)花を一個つけます。日本でみられるセイヨウタンポポの8割以上は在来タンポポとの雑種といわれます。要注意外来生物とされます。

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ドクダミ Houttuynia cordata
ドクダミ属の多年草で,湿った日陰に群生し,特有の臭いがします。葉はハート形で,がくや花びらのない小さな花が密集し,その基部に白い花びらのような苞(特殊化した葉)が4枚ついています。

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アルストロメリア・プルケア
ヒガンバナ科の多年草で,赤と緑と黄色の花です。花は外側が赤褐色で、花弁の先端部は緑色,内側には褐色の条斑が入っています。地下に球根を付けて増えるため,繁殖力の強い植物です。

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アガパンサス
南アフリカ原産で,交配などにより300以上の園芸品種があるそうです。スイセンに似た幅の広い葉をもち,6月から7月にかけて高さ60cmほどの花茎を出して次々と淡紫色の花を咲かせる強健な植物のようです。

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ノハカタカラクサ
Tradescantia flumiensis 常緑の多年草で,葉は多肉質・無柄で先のとがった卵形をしています。 花は白色で,がく片と花びらはともに3個です。要注意外来生物とされます。

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アジサイ
この図のようなアジサイ(ホンアジサイ)は,日本に自生するガクアジサイから改良した園芸品種です。梅雨の時期の代表的な花ですね。アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり,「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。

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