記事 岐阜県の美濃加茂~可児周辺の中村層 その1 岐阜県美濃加茂市と可児市の境を流れる木曽川河原には主に瑞浪層群中村層がみられます。太田橋付近の中村層中には,脈状岩石が見られます。2020年,その成因に熱水流体の存在が提唱されました。さらに,2023年に樹幹化石の林床から,ウリノキモドキという熱帯性の植物の仲間の葉ばかりが集まっているのが報告され話題を呼んでいます。 2024.02.22 記事
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.39) 20240215 愛知県の大半を占める基盤岩類は領家帯と呼ばれます。白亜紀の花崗岩類と,それによって広域の高温低圧型(接触)変成作用を被った領域です。領家花崗岩は新期花崗岩と古期花崗岩に分けられてきましたが,両者に大差はなく,その年代は 85~100Ma に収まり,変成年代もこの範囲にあると考えられています。花崗岩類には,花崗岩,花崗閃緑岩,トーナル岩が見られます。愛知県内の領家変成岩には,変成温度の分布が南北で非対称という特徴があります。 2024.02.21 会報
会報 なごやの大地を学ぶ会会報(no.38) 同じ時代や同じような特徴を持つ岩体を区分して名づけることがあります。愛知県では,南から,秩父帯,三波川帯,領家帯,美濃帯に分けられます。美濃帯はまとめて,丹波-美帯-足尾帯と呼ぶことが増えています。秩父帯は丹波-美濃帯と一連のものという考えがあります。領家帯は,美濃帯の岩石が変成を受けた部分で,北側は徐々に丹波-美濃帯に移り変わっていきます。三波川帯と四万十帯(北帯)は一連のものかもしれません。 2024.02.04 会報